紅葉滝
( 分類:景勝地・滝 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2019年09月10日
- ◇ 住 所 ◇
- 北海道上川郡上川町字層雲峡
旭川市街から国道39号線を通り、およそ67.4km。
層雲峡温泉の外れにある滝。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 乗用車5台(無料)
- ◇ 備 考 ◇
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落差10mほどの段瀑。
層雲峡温泉街の外れにある、約700mの紅葉谷散策路を歩いて行くと見ることが出来る滝。
所要時間は往復でおよそ45分~60分。
ちょっとしたハイキングコースになっている。
秋には、もみじ等が色付く紅葉スポットになる。

層雲峡の渓谷にある北海道で有数の規模を誇る温泉地。紅葉滝はその温泉街の外れにある紅葉谷散策路を、およそ30分ほどかけて歩いて行く場所にある滝だ。


ここが紅葉谷散策路入口にある駐車スペース。特に区画はされてなく奥の方に小さい看板で「紅葉谷駐車場」と書かれている程度の場所。看板が小さくて見逃しそうだが、間違って通過してしまうと道の先が狭くなっているので御注意。
入口の所には「紅葉谷散策路入口」と書かれた看板と案内図が立っている。距離はおよそ700m、所要時間は往復で約45分と書かれているが、散策しながら歩いて行くと1時間くらいになるので時間には余裕をもって行こう。

スタートして約70m地点くらいで最初に登場するビュースポット。天狗の引き臼岩と呼ばれている場所だ。なぜそのように呼ばれるのかは不明だが岩山のてっぺんに乗っているように見えるキューブ形した岩が特徴的だ。

スタート地点から約100mの地点にあるウダイカンバの大木。別の木に支えられるように立っているこの大木は、カバノキの仲間で材木としては良質で一等の高級材になる木らしい。


わりと平坦な山道を進んで行くと今度はクマゲラ広場という所に出る。クマゲラとは、日本最大のキツツキで全身が黒く後頭が赤いのが特徴。国の天然記念物にも指定されている貴重な鳥だ。もし見かける事が出来ればラッキーだろう。


スタート地点からおよそ365m、半分を超えた辺りで現れたのがカツラの木。特段珍しい木という訳ではないが、秋になると葉が黄葉しとても良い香りがするらしい。前半の道のりは平坦で緩やかな道なので、こうやって自然を鑑賞しながらハイキングを楽しむことが出来る。

カツラの木から30mほど進んだ地点で分かれ道のような場所に出る。紅葉滝への散策路は右の道となるが、左の方はすぐ目の前に赤石川が流れていて行き止まりとなっている。川岸の地面が若干緩いからなのかロープが張られている。

看板が立っている辺りから覗き込んでみた赤石川の様子。静かな森の中で聞こえてくる小川の流れる音はとても気持ちが良いものだ。この赤石川の上流で紅葉滝が流れ落ちているのだ。

スタート地点から440mの場所。クマゲラの採餌木と書かれ朽ち枯れている木がある。その木には、キツツキが餌を採るために空けたと思われる小さな穴が無数に空いていた。
この辺りからは、散策路の勾配もきつくなってきて、上がることが多くなる。

左手にチラチラ見える赤石川を見ながら、勾配がきつくなった斜面をどんどん上がって行くと、むき出しになった柱状節理の壁が立ちはだかる。
紅葉の滝まではあと90m。あと少しだ。

この急斜面を登り切れば綺麗な滝が見られる。苦労が報われるのだと信じて、いっきに斜面を上がって行く。このとき先ほどまであった余裕は既に無く、自然を鑑賞する気力すら失いかけてしまっていた。

斜面を登り切った所でついに「紅葉滝」の看板が出てきた。道も平坦となり散策路も終盤を迎えた。水が流れ落ちる滝の音も聞こえてくる。

ついに到着した。これが「紅葉滝」だ!
滝の両岸は柱状節理の岩壁が連なり函の形状を成している。その間を滝が2段になって流れ落ちている。川底が赤くなっているのは、硫化水素の影響で水の酸性度が極めて強いからである。