佐田岬灯台公園
( 分類:灯台・史跡 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2019年11月22日
- ◇ 住 所 ◇
- 愛媛県西宇和郡伊方町正野
大洲南IC(松山道)から国道197号線を通り、国道九四フェリー乗り場前から県道256号線を通る。
総距離およそ67.5km。
国道九四フェリー乗り場からは、およそ14.4km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 大型車2台、乗用車34台(無料)
- ◇ 備 考 ◇
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四国最西端の岬。
岬の先端に建つ佐田岬灯台までは、駐車場からおよそ1.8kmの距離がある。
灯台周辺の岩壁にはかつての戦争跡、旧陸軍・豊予要塞の洞窟式砲台跡が残っていて、その1つに砲台のレプリカが設置されている。
日本一細長いと言われる佐田岬半島の最先端、佐田岬灯台公園にやってきた。
道中の道幅は思いのほか狭く、対向車とのすれ違いが厳しい道程でした。
ここは佐田岬灯台公園の駐車場。
朝一番乗りで来たつもりだったが、既に先客が来ていました。
灯台へと続く遊歩道の入口は、駐車場の入口付近にあります。
灯台までの距離はおよそ1.8km。
全体的にしっかりと舗装されているので歩き易くなっています。
遊歩道に注意看板が掲げられている。
熊出没注意は良く見る看板だが、ここは猪出没注意となっている。
対処方法はどちらも同じようなもんだ。
それよりもこっちの看板に注目です。
こんな場所でまさかの押し売りが出没?!
下手すると猪よりもタチが悪いのではないだろうか。
猪と押し売りを警戒しつつ遊歩道を歩いて行く。
樹生林に覆われた道を下って行く道、初めは緩やかで徐々に勾配がきつくなって行く。
視界が開けた場所に出ると、岬の先端の方に小さく灯台が見えた。
眼下には広場が見える。この辺りまで来ると、だいたい遊歩道の中間地点といった所だろうか。
坂を下りて行くと左側には砂浜が広がっている。
夏場ならここで水遊びが出来そう。
道がいくつかに分かれる。
左は海岸へ下りて行く道。右は広場。直進が灯台となる。
ここからしばらくは、上り坂が続いて行きます。
途中で分かれ道があり、1つは灯台への近道、もう1つは椿山展望台を経由して行く道に分かれます。
時間と体力に余裕があれば、椿山展望台の眺めも素晴らしいので立ち寄ってみて下さい。
写真は椿山展望台に行く途中にある移動式探照灯の格納庫だった場所。
椿山展望台へは、環状路の途中から階段を上がって行きます。
階段を一気に上がって行くと、その先にはウッドデッキが設置されています。
展望台に上がると視界が一気に広がり180度のパノラマが望めます。
ウッドデッキ上には2つのリングが重なり合う様に設置されていて、見る角度を合わせると見事なハートを形作ります。
これは「LOVE RING」という愛のモニュメントでした。
展望台からは眼下に佐田岬灯台を見下ろして眺める事が出来ます。
灯台の背後には豊予海峡が広がり、その向こうには佐賀関半島が薄っすらと見えている。
椿山展望台からもとの環状路に戻り、そして佐田岬灯台を目指して歩いて行く。
灯台までは残り約190m、階段を下りて行くと先ほどの近道と合流する。
だいぶ下った所で視界が開けたので写真を1枚。
灯台がほぼ真横に見える高さまで下りて来たようだ。
佐田岬灯台に到着。
あとは最後の難関である階段を残すのみです。
椿山展望台に立ち寄って来た事もあって、ここまでの所要時間は35分でした。
階段を上がり灯台の裏へ回って行くと展望広場が設けられています。
そしてついに四国最西端の地へ到着です!
佐田岬灯台の先には、更に御籠島が陸続きでつながっていて渡って行く事が出来ます。
御籠島には、展望広場がもう一つ設けられていて、他にも旧陸軍・豊予要塞の洞窟式砲台跡の見学通路が開放されています。
御籠島へは、階段下の脇道を通り畜養池跡を通り抜けて行けます。
四国最西の島に設けられた、最西の展望台へとやってきました。
円形の展望台には青白カラーの2本のモニュメントとベンチが設置されている。
2本のモニュメントを正面から見ると何かの形が現れます。
佐田岬灯台がちょうど2本の真中に来るようにして眺めて見ると・・・
そう、2本のモニュメントは佐田岬灯台の輪郭を形作っているのでした!
カップルの記念写真様の演出ですね~
こちらが旧陸軍・豊予要塞の洞窟式砲台跡の見学通路です。
入口部分がコンクリートで綺麗に整備され一般開放されています。
トンネルの中で2本に分かれていて、一方は展望所、もう一方は砲台のレプリカが設置され当時の姿が再現されている。
この場所以外にも第2砲台跡等が今も残っていて、同じように見学が出来るようです。
これが砲台のレプリカ、38式120mm榴弾砲。
部屋は当時の状態そのままなのか分からないが、この部屋だけ時間が止まっているかのように感じるほど衝撃を受けました。
ちなみに、この洞窟の外側はこのように海に面した岩壁になっています。
(御籠島展望台から眺める事が可能)
洞窟式砲台は全部で4門設けられている。
2門は一般開放されている御籠島の岩壁、もう2門は佐田岬灯台下の断崖に設けられています。
(御籠島展望台から灯台を眺めると、その洞窟が良く見えます。)
佐田岬灯台の展望広場からも眼下に少し見えているのだが、灯台の左下の断崖に2つの洞窟がはっきりと見える。
残念ながらそちらの2門は見学出来ないが、現在も残る戦争跡の歴史遺産としては、十分に伝わるだろう。