雄島
( 分類:景勝地 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2021年05月07日
- ◇ 住 所 ◇
- 福井県坂井市三国町安島
金津IC(北陸道)から県道124号線を通り、途中国道305号線を経由して県道7号線を通る、総距離およそ17.4km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 普通車25台(無料)
雄島駐車場 - ◇ 備 考 ◇
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約1300万年前に噴出した輝石安山岩の岩石島。
標高27m、周囲2kmの小島で越前海岸では一番大きい。
昔から土地の人には「神の島」と崇められている。
島には自然学習遊歩道が整備されており、柱状節理の断面や磁石岩、照葉樹林の森といった自然を観察できる。


橋の手前に無料の駐車場が設けられており自由に止める事が出来る。
バスの停留所にもなっているようなので停め方には注意願いたい。


島へとつながる224mの朱色の架け橋
天気の良い日は心地よく渡れそうだが、雨風が吹き荒れるときは困難だろう。

海を眺めながら島に向かって橋を歩いて行くと、島の入口部分に白い鳥居が見えて来る。


橋の左前方には柱状節理の壁が広がっており、右前方には深い樹林帯が広がっているのが見える。

島の入口には立派な鳥居が立っている。
それは島全体が大湊神社の鎮守の森として信仰の対象なっているためで、参道の入口でもあるようです。


鳥居をくぐると参道っぽい石段が現れる。
石段の手前にある小屋ではお守りやおみくじを販売しているようですが、早朝に来たため、まだ閉まっていました。


石段を上がり、まずは大湊神社へ行って見る。
道中には崩れ落ちてしまった鳥居や石灯篭などもあり、さらに歩いて行くとやがて社務所と思われる建物が現れる。


社務所を通り過ぎて行くと次は手水舎がある。
水は流れ出ていなかったがわりと立派な造りになっている。

そして手水舎の向かい側に大湊神社の拝殿が構えている。
拝殿の扉は閉じられていたので中を覗く事は出来ませんでしたが、1621年に再建された県指定の重要文化財になるそうです。

拝殿正面の向かい側には朱色の鳥居が立てられていて、そこは展望所のようになっていた。


展望所からはちょうど正面に東尋坊が見える。
白い塔が東尋坊の展望タワーである。

神社を後にして、ここから島を時計回りに散策していく。


しばらく歩いて行くと森を抜けて草原地帯に出る。
遊歩道の傍らには倒れてしまっている案内板があった。


案内板によると、この辺りで雄島が誇る流紋岩と柱状節理がよく見られるようで、ここから海岸の方へ降りて行ける遊歩道が整備されている。

海岸まで降りて行くとこのような風景が広がっている。
写真じゃ分かり辛いですが、そこらじゅうの岩の表面は流れるような縞模様が特徴の流紋岩が広がっています。


遊歩道を歩いて行くと別の案内板が現れる。
瓜割の水と呼ばれている湧水がこの辺りの岩場にあるようだ。


この辺りの岩場にあるのだが場所を示す目印が何も無く、案内板の写真にあった特徴だけを頼りに周辺を探索してみる。

案内板の写真とは少し様子が違っていたが、恐らくこの場所で間違いない。
横の岩が一部崩れ落ちてしまったようだ。

すぐ目の前が海ですが、瓜割の水は海水では無く清水のようです。
島に降った雨水が地下水となりこの場所から湧き出しているそうで、一年を通して冷たく、冷やしていた瓜が割れてしまうほどだという。

瓜割の水から少し内陸に入った所に灯台がポツンと建っている。


ポツンと建っている灯台は雄島灯台
昭和29年(1954年)1月26日初点灯との事だ。


海岸沿いの遊歩道に戻り、またしばらく草原地帯を歩いて行く。
雄島の地盤は全て流紋岩から成り立っているようで、海岸線はこんな感じ。

場所によっては、日が当たって綺麗な縞模様の岩肌が白っぽく広がって見える場所もある。

遊歩道を歩いて行くと途中少し森の中を通る。
この辺りの樹木が照葉樹林なのかな?

森を抜けて視界が開けると本土が見渡せる場所に出た。
正面の遠くの山が白く残雪をかぶっているのが見えた、方向的には白山連峰なのかな?


島の北部まで歩いて来ると、この辺りには磁石岩があるようです。
案内板の下にはその磁石岩が置かれていて、方位磁石を近づけるとN極の指す向きが変化するそうです。

説明によると、案内板から右前方のこの辺りの岩場に磁石岩が点在しているそうなので、興味があるならば方位磁針を複数個持参して行くと面白いかも。

磁石岩の辺りからは最初に渡ってきた雄島橋が見える。
所々に釣りをしている方も見られた。

最後は再び照葉樹林の森を抜けて島を一周完了となります。
写真を撮りながらノンビリと島を一周の散策で2時間弱、如何でしょうか!