川原毛地獄
( 分類:国定公園 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2021年07月23日
- ◇ 住 所 ◇
- 秋田県湯沢市高松番沢
須川IC(湯沢横手道路)から県道51号線を経由して県道310号線を通り、総距離およそ22.3km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 普通車 約20台(無料)
※川原毛地獄駐車場 - ◇ 備 考 ◇
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恐山、立山と並ぶ日本三大霊山の一つ。
地獄山から温泉が湧き出しており、その下流には落差20mの川原毛大湯滝が流れている。
夏場は川原毛大湯滝の滝つぼで湯浴みが出来る。
11月上旬~5月上旬までは積雪により冬季閉鎖。
川原毛地獄の無料駐車場
この駐車場は泥湯温泉から県道310号線を約1.5kmほど上がって来た場所にあります。
駐車場から川原毛地獄の遊歩道入口はおよそ250m。
道路を歩いて行くと、緑が広がる山々の中で白く荒廃した異様な雰囲気の場所が見えて来ます。
遊歩道の入口付近
ここにも車が4~5台ほど止められるスペースがありますが、連休など混雑時はすぐに埋まってしまうので、先ほどの駐車場に停めるのが無難である。
入口に限らず所々に注意看板が立っていますが、この地域一帯で火山性の有毒ガスが発生している場所があります。
命を落とす危険があるガスなので看板の指示には必ず従いましょう。
白く変色し荒廃した景色が広がる川原毛地獄。
これらは火山性有毒ガスに含まれる硫酸により、岩石に含まれる成分が抜け落ちて白色化してしまったのだそうです。
遊歩道の一部が閉鎖され立入禁止になっている場所があります。
以前はこの先の丘の上や、一周出来るコースがありましたが、状況が変わってしまい一部閉鎖になってしまった様です。
閉鎖された遊歩道の先を柵から眺めて見ると、ガスが噴出しているのが見えた。
火山性ガスの中で特に硫化水素ガスが危険で、その特徴は無色透明で濃度が高いと臭いも感じなくなり、それを吸い込むと一瞬で意識がなくなるそうです。
遊歩道は地獄山を回り込んで下の方へと続いています。
山の下の方には、地獄山で湧き出した温泉が流れて滝になっている川原毛大湯滝があり、そこを目指して下りて行く観光客も多く見かけます。
けっこう下って行きますが、体力がある時は下りて見ましょう。
下から見上げる地獄山も、なかなか圧巻で迫力があります。
この辺りは1623年から1966年まで、硫黄の採掘場になっていたそうです。
入口の案内図には載っていませんでしたが、下りて行った先にも駐車場が設けられています。なので下まで車で行く事も出来ますが、上の駐車場から下の駐車場へ行くには約15kmも遠回りしないと行く事が出来ません。
遊歩道の途中に有る古ぼけた小さな神社「山神宮」
屋根が少し剥がれだいぶボロボロになっていますが、中にはしっかりと像が祀られています。
更に下りていった所には川原毛地蔵菩薩が祀られています。
この辺りには大昔、前湯寺が建立されていたそうですが、1393年に三途川に移されたそうです。
そしてここが川原毛大湯滝の駐車場です。
上の駐車場から歩いて700mほどの距離にある駐車場ですが、車で回って来るには約15kmと遠すぎるので、目的が滝の時は直接来た方が良いかも知れません。
大湯滝までは駐車場から遊歩道を通って約500m
距離はそれほど長くないですが、足場が悪い所もあるので運動靴などの歩き易い靴で行く事をお勧めいたします。
遊歩道を歩き始めて少しすると橋を渡ります。
橋の下を流れる川も恐らく温泉で川底が少し緑がかっています。
さらに下流の方で湯気が少し上がっているのが見えました。
遊歩道はわりと整備がされているようですが、狭い場所や大雨などで道が少し崩れている所がありますので、歩くのに注意が必要です。
前半は比較的緩やかな道が続いていましたが、後半の途中から谷底の方へ下って行く道が続きます。
滝の音が近づいて来ると、木々の隙間から大湯滝がわずかに見え始めます。
下まで降り切ると、白い岩肌を流れ落ちる川原毛大湯滝が正面に姿を現します。
夏場は湯浴みに適した温度になり、水着必着で入浴が可能という事で有名な滝。例年この時期は入浴を目的に多くの人が訪れるそうです。
入浴客のために男女別の脱衣所も用意されています。
川を渡って少し階段を上がりますが、こういった設備があるのはとてもありがたいですね。
尚、温泉は強い酸性なので肌が弱い人は御注意!