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三条の滝

( 分類:日本の滝100選 )


◇ 訪問日 ◇
2020年07月10日
◇ 住 所 ◇
福島県南会津郡檜枝岐村字燧ケ岳
西那須野塩原IC(東北道)から国道400号線を通り、その先で国道121号線を経由して国道352号線を通る、総距離およそ103km。
◇ 駐車場 ◇
有り 約400台(普通車1000円、大型2000円)
尾瀬国立公園 御池駐車場
◇ 備 考 ◇
日本の滝100選に選ばれた落差100mの直瀑。
尾瀬国立公園内に流れており、御池駐車場から裏燧林道を経由して片道およそ3時間10分(ガイドブックより)
熊鈴等の登山装備が必須

三条の滝1

ここは尾瀬国立公園の北側に位置する、福島県檜枝岐村の御池
日本の滝100選に選ばれた三条の滝へは、ここが一番最寄りの場所となります。
それでも、ここから歩いて3時間以上かかり、気軽に見に行けるような場所ではありません。

三条の滝2

こちらは駐車場の正面に建つ「山の駅 御池」
御池で唯一の売店で、トイレもここにしかありませんので、出発前にここで用を足して行きましょう。
この建物の隣には御池ロッジもあります。

三条の滝3 三条の滝4

こちらが御池駐車場
収容台数が400台とかなり広いですが、シーズン期間中の土日はびっしりと車で埋まります。

三条の滝5

駐車場の一番奥側に登山道の入口が設けられています。
この入口を起点としてコースが2つ有り、1つは燧ヶ岳山頂を目指すコースで、もう1つが三条の滝方面へ行く裏燧林道経由コースとなります。

三条の滝6 三条の滝6b

出始めは木道が整備されていて歩き易くなっています。
やがて分岐が現れますが、今回は三条の滝が目的ですので尾瀬ヶ原(見晴)方面(裏燧林道経由コース)で滝を目指して行きます。

三条の滝7 三条の滝8

網ネットで区切られたゲートから湿原地帯に入ります。
近年ニホンジカによる植生被害が多いらしく、その対策として湿原を囲むように防護ネットが敷かれています。

三条の滝9 三条の滝10

ゲートをくぐって最初に広がるのが「御池田代」と呼ばれる湿原。
ここからしばらく湿原地帯が続く事もあり、木道が整備されているので歩き易いです。

三条の滝11 三条の滝12

森を抜けて次に広がるのが「姫田代」と呼ばれる湿原。
こういった「~田代」と呼ばれる湿原が全部で8つ?あります。

三条の滝13

姫田代を通り過ぎて、次の湿原まで来た所で木製のベンチが現れます。
景色も良いので休憩がてらここで一息ついて行くのもいいですね。

三条の滝14 三条の滝15

この辺りに案内標識が見当たりませんでしたが、地図で言うと他よりもっとも広い面積で湿原が広がるここが「上田代」と呼ばれる湿原です。

三条の滝16 三条の滝17

再び森の中に入り、小川を超えて現れたのが「ノメリ田代」と呼ばれる湿原。
名前の由来は分からないが、様々な名前が付けられています。

三条の滝18 三条の滝19

そしてここら辺も標識が見当たりませんでしたが、「西田代」と呼ばれる湿原を通り抜けたら、一旦湿原地帯から離れしばらく山道が続きます。

三条の滝20

そして7つ目の湿原地帯「天神田代」
ここまでで御池駐車場からおよそ3kmほど歩いて来た事になります。
ここを通り過ぎると、道は山道がメインとなり木道も無くなって行きます。

三条の滝21 三条の滝22

天神田代を通り抜けると分岐点が有り、一方は渋沢温泉方面、もう一方は尾瀬ヶ原(見晴)方面になり、ここは尾瀬ヶ原方面に向かいます。
すると裏燧橋と呼ばれる吊橋を渡ります。

三条の滝23 三条の滝24

分岐点からおよそ50分ほど歩くと段吉新道分岐点にたどり着きます。
ここまで来ると三条の滝までは残り後1.2kmとなり、ここまでが長いだけにもう少しだって感じに思えます。
標識はここで尾瀬ヶ原と三条の滝に分かれますので、三条の滝に向かいます。

三条の滝25 三条の滝26

段吉新道分岐点から100mほどで再び分岐点が現れる。
一方は渋沢温泉を経由して小沢平へ、もう一方は三条の滝へ
ちなみに渋沢温泉小屋は廃業して現在は無いそうです。

三条の滝27 三条の滝28

兎田代と呼ばれる湿原を過ぎると、山道はだんだんと険しくなって行きます。
山道はほぼ下って行く方向で、時にはゴツゴツした岩が転がる場所や、木の根が露出した傾斜のきつい場所を下りて行きます。

三条の滝29 三条の滝30

分岐から時間にしておよそ20分ほどで最後の分岐点に到着します。
距離にすると900mほどですが、この間の道程はこのコースで一番の難所ではないだろうかと感じます。
三条の滝までは残り200mです。

三条の滝31

滝に近づくにつれ、すぐそばを川が激しく流れる音が聞こえて来ます。
写真は勾配のキツイ木造の階段を下りて行く所で、安全のため鎖につかまって下りて行きます。

三条の滝32 三条の滝32b

木造の階段を下りてすぐの場所、第2テラスと呼ばれるスペースがある。
展望台の様な作りにはなってなく、むしろ登山道の一部で少し開けた場所といった感じだが、木々の隙間から三条の滝をわずかに見る事が出来ます。

三条の滝33

第2テラスから先は冬期間閉鎖される様で注意看板が掲げられています。
10月20日とけっこう早いタイミングなので御注意。

三条の滝34 三条の滝35

注意看板から先に続く登山道がこちら
第1テラスはもうすぐそこにあるのですが、これらの鎖が外されてしまうという事ですね。
(おそらく通路自体も封鎖されるかと)

三条の滝36

鎖が張られた狭い通路を歩いて行くと、最後はかなり急勾配の階段が待ち構えています。
ここを降りて行くと第1テラスに到着です。

三条の滝37

階段を下から見るとこんな感じです。
実際にこの階段を見ると写真よりもっと急勾配に感じますよ!

三条の滝38

そしてここが第1テラス。
だいぶ老朽化が進んでいるので少し怖いですが、眺めが最高のテラスです。

三条の滝39

落差100mを誇る雄大な三条の滝。
ここまでの往復を考えると簡単にこれる場所ではありませんが、これほど雄大な滝を間近に見られる場所はなかなか無いので、来る価値はあると感じます。


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