魹ヶ埼灯台
( 分類:日本の灯台50選 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2020年07月24日
- ◇ 住 所 ◇
- 岩手県宮古市重茂第9地割
山田IC(三陸道)から国道45号線を経由して県道41号線を通り、途中集落を3つ通り過ぎて道なりに約17kmほど走るとT字路に”魹ヶ埼・姉吉”の標識があるのでそこを曲がり姉吉キャンプ場を目指す。総距離およそ22.2km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 乗用車10台ほどのスペース(無料)
- ◇ 備 考 ◇
-
本州最東端の地に建つ灯台。
岬には本州最東端の碑が設けられている。
駐車場から灯台まで片道3.7kmの山道を歩く。
そのため冬期は閉鎖される。
熊出没注意の看板が立っているので熊除け鈴等の装備が必須となる。
国道45号線から県道41号線に入り少し進むと、道幅は一気に狭くなり所々すれ違いが困難な道のりをひたすら(17kmほど?)走って来ます。
魹ヶ埼灯台へ行ける遊歩道入口は、姉吉漁港付近にあるので地図でそこを目指して来ると辿り着けます。
写真がその姉吉漁港になります。
姉吉漁港の手前の所に駐車場の様なスペースが設けられています。
小さな建物は御手洗いで、その前は3台程度のスペースしかなく、あとは御手洗いの裏側の空き地か、手前の広くなったスペースに車を停められます。
駐車スペースを上から見下ろすと、この様になっています。
写真下側が姉吉漁港で上側からやって来ます。
すぐ近くには姉吉キャンプ場もあるので、前日キャンプ場入りして早朝に灯台を目指すなんて事も可能です。
灯台への遊歩道の入口はこちら
一見道なんて見当たらず、ガレ場にしか見えませんが、ここからしか遊歩道に行けません。
足元に気を付けながらガレ場を上がって行くと、正に遊歩道っぽい舗装された道に出る事が出来ます。
おそらく台風か何かの影響で土砂崩れが起きて、遊歩道が一部崩壊したのではないだろうか。
遊歩道はしっかりと舗装されており、最初のうちは遠くに海を眺めながら急勾配の道をどんどん上がって行きます。
(この最初の道が一番きつかった様な気がします)
歩き始めて550m地点で遊歩道の最高地点に到着です。
どうやら高低差110mを一気に上がって来た様です。
最高地点を過ぎる頃には舗装路も無くなり山道をひたすら歩いて行きます。
途中にはいくつか写真のように土砂崩れが起こった跡も残っており、他にも落石注意の看板が掲げられている所もあります。
道中は多少起伏があるものの全体的に緩やかな山道が続いて行きます。
時には道が一部崩落している箇所があったりしますので、道の状況に注意しながら歩いて行きましょう。
もっとも崩落が激しかった箇所がここ
遊歩道は完全に崩落して無くなっており、ここまで来てまさか通行止めかと危惧しましたが、なんとか先の遊歩道に渡る事ができ、進む事が出来ました。
その後は安定した道程となり森の最深部へと歩いて行きます。
先ほどの崩落箇所から歩く事15分、ついに「本州最東端の碑→」と書かれた案内標識が現れました。
前方には微かに灯台が見えたので、まずは灯台へと向かって行きます。
灯台の方へ向かって行くと森を抜けて視界が一気に広がり、目の前には白い灯台が堂々とたたずんでいました。
敷地内は芝生が敷かれており、それなりに手入れがされている感じが有ります。
(灯台の裏側は少し荒れていましたが・・・)
海側には展望台が設置されており、雄大な太平洋を一望する事が出来ます。
1902年(明治35年)に初点灯
当時は鉄骨造りだったそうですが、1945年に起きた太平洋戦争で破壊され一度失われたそうです。
その後1950年(昭和25年)にコンクリート造りで再建され、今に至るそうです。
魹ヶ埼灯台を堪能した次は、本州最東端の碑を拝みに行こうと思います。
本州最東端の碑が設置されている場所は、灯台から南側の岩場になります。
来る途中で見かけた、森の中の分かれ道まで戻るという方法もありますが、もう一つ灯台を出てすぐの所に岩場の方へ下りて行ける道が設けられています。
最果てのような景色を眺めつつ足場の悪い岩場を歩いて石碑を目指して行く
そしてようやく辿り着いた”本州最東端の碑”がこちらです。
魹ヶ埼灯台と石碑の位置関係はこんな感じになります。
石碑の所から眺める灯台も雄大で悪く無いですね。
周辺はこの様に切り立った断崖絶壁になっており、下の方からは絶壁に打ち付けられる荒波の音が聞こえて来ます。
海側は生憎モヤに包まれてしまい隠れてしまいましたが、晴れれば遠く水平線まで一望出来るそうです。
本州最東端の地として石碑を目指し、ついでに灯台を眺めるのも良し。
魹ヶ埼灯台を目的に訪れて、ついでに石碑を拝んで行くも良し。
駐車場からかなり歩く事になる場所ですが、苦労しただけの価値があると感じられる、そういう場所でした。