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震災遺構 明戸海岸防潮堤

( 分類:震災遺構 )


◇ 訪問日 ◇
2020年07月24日
◇ 住 所 ◇
岩手県下閉伊郡田野畑村明戸214
岩泉龍泉洞ICから三陸北縦貫道路(国道45号線)を経由して県道44号線を通り、総距離およそ19.7km。
◇ 駐車場 ◇
有り 大型車4台、乗用車10台(無料)
◇ 備 考 ◇
2011年3月11日に起こった東日本大震災によって発生した、津波によって決壊した防潮堤が、被災当時のままに保存されている震災遺構。

明戸海岸防潮堤1

海沿いを通る県道44号線は、2011年の東日本大震災にて多くの場所で津波被害を受けたと思われます。
現在は復旧も進んでおり、集落がある場所には高い堤防が作られていましたが震災被害の爪痕はまだ少し残っています。

明戸海岸防潮堤2

震災遺構として、あえて残されたこの公園も津波被害を受けた1つで、当時広い砂浜が広がっている場所でしたが、防潮堤を挟んで内陸側にはサケふ化場やキャンプ場、物産販売施設等があったそうです。

明戸海岸防潮堤3

押し寄せた津波は強固な防潮堤をも破壊してしまい、森林をなぎ倒し周辺全てを押し流してしまったそうです。
写真を見ると、その被害の大きさが良く分かります。

明戸海岸防潮堤4

震災遺構がある明戸浜園地の駐車場
車でそのまま震災遺構の目の前まで行けそうですが、基本はここに車を停めて歩いて散策する方が望ましいかと思われます。

明戸海岸防潮堤5

震災遺構が残されている場所は、駐車場から100mほど離れた明戸川の方にあります。

明戸海岸防潮堤6

駐車場の目の前には、かつての防潮堤がそのまま残されています。
震災前はその先の川までつながっていたはずですが、津波によって破壊され無残な姿になっています。

明戸海岸防潮堤7 明戸海岸防潮堤8

舗装された通路を通って震災遺構まで歩いて行きます。
この通路は車が十分に通れるほどの道幅が有り、車止めが設けられていない事も有り、何台かの車が駐車場を素通りして震災遺構の前まで直接行っていました。

明戸海岸防潮堤9

遺構の背後に広がる明戸海岸
この日は霞ががっていましたが、かえってそれが神秘的な景観を見せてました。

明戸海岸防潮堤10

震災遺構として保存されている、かつての防潮堤の一部。
周りを一周出来る通路が設けられており、様々な角度から見学出来ます。

明戸海岸防潮堤11 明戸海岸防潮堤12

ぐるっと一周しながら遺構を見学
分厚いコンクリートの壁が無残な姿になっており、津波の破壊力の凄さを感じさせられます。

明戸海岸防潮堤13 明戸海岸防潮堤14

すぐ横を流れる明戸川には、かつて水門があったそうです。
説明によると頑丈な水門も扉の部分は残ったようですが、上部の建屋部分は完全に倒壊してしまったそうです。
自然の脅威をひしひしと感じさせられる場所でした。


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