月山八合目~弥陀ヶ原湿原
( 分類:景勝地 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2021年08月06日
- ◇ 住 所 ◇
- 山形県鶴岡市羽黒町川代
鶴岡IC(山形道)から国道7号線を経由して県道47号線を通り、県道211号線で月山山頂へ、総距離およそ39.4km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 普通車150台(無料)
※月山八合目駐車場 - ◇ 備 考 ◇
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標高1400~1500mの場所に位置する湿原
月山八合目駐車場から木道が整備されていて、一周およそ70分で周遊する事が出来る。
【月山八合目道路ゲート開放期間】
例年6月下旬~10月中旬まで(冬期間閉鎖)
※7月~9月の土日・祝日は道路が混雑する。
月山八合目駐車場を起点とした登山道、及び弥陀ヶ原湿原の案内図
弥陀ヶ原を含め月山には百数十種類の高山植物が生えており、中でも「オゼコウホネ」という植物は珍しく、尾瀬ヶ原とここの2ヶ所しか見られないそうです。
駐車場の様子や月山登山口までの道程については、1つ前の記事を見て頂くとして、ここは南回りルートの月山登山口分岐点です。
ここから弥陀ヶ原湿原の散策コースに入ります。
茂みを抜けると一気に視界が開け弥陀ヶ原湿原が広がります。
湿原には木道が敷かれているのですが、木道が1本の所もあるので譲り合いながら歩きましょう。
湿原には池塘と呼ばれている小さい池が所々に点在して見られます。
これらは泥炭地帯に出来る特殊な池になるそうです。
この辺り一帯は月山を含めて国指定文化財の天然記念物に登録されていて、その標識が湿原の一角に立てられています。
時期にもよりますが、遊歩道を歩いていて広範囲に見られる小さな黄色い花群。
調べて見ると”キンコウカ”と呼ばれる花で、開花時期は7月下旬から8月上旬になるそうです。
弥陀ヶ原湿原は標高1400m~1500mの高さですが、広く平坦になっています。
大昔、月山の火山活動がまだ活発だった頃、幾度も爆発を繰り返して吹き上げられた多量の岩くずが、降り積もり今の平坦な地が形成されたそうです。
視界を遮るほどの高い木は無く、広大な湿原が見渡せます。
木道を半周した辺りにある分岐点では、特別な記載が無いので駐車場方面へ戻ってしまいそうですが、実はこの先に”オゼコウホネ”と呼ばれる珍しい植物が生息しています。
”オゼコウホネ”は氷河時代からの生き残りで、寒い地でしか生息できず、今では尾瀬ヶ原と弥陀ヶ原でしか見られていないそうです。
7月下旬~8月上旬が見頃のようですが、残念ながら見つけられませんでした。
分岐点まで戻り駐車場方面へと戻る道。
途中には紫の可愛い花や、わずかにニッコウキスゲが咲き残っていました。
駐車場への戻り道は、途中 御田原参籠所(中之宮)を経由します。
ここには隣接して御田原神社があります。
稲田の守護神・豊穣の神が祀られ五穀豊穣を願っているそうです。
御田原神社で祀られる兎の像
兎は古くから月山神のお使いとされていて、悪運から逃れられる力があると言われているそうです。
最後に、月山八合目駐車場行きの運行バスが走っています。
混雑緩和のためバスの利用を推奨していました。
最寄りだと月山ビジターセンターから乗れて1,590円(片道)との事です。