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親不知・子不知

( 分類:景勝地 )


◇ 訪問日 ◇
2020年02月20日
◇ 住 所 ◇
新潟県糸魚川市大字市振
親不知IC(北陸道)から国道8号線を通りおよそ2.3km。風波洞門を抜けたらすぐ右側に駐車場有り。
◇ 駐車場 ◇
有り 普通車10台(無料)
※親不知無料駐車場(天険コミュニティ広場)
◇ 備 考 ◇
かつては断崖絶壁が続く天下無双の難所で、明治16年に街道が作られるまでは、東西の往来が困難な場所だった。
その街道も国道8号線開通に伴いコミュニティロード(遊歩道)となり土木遺産に認定された。
また遊歩道の真下には旧鉄道のレンガトンネルが通っており、こちらも貴重な土木遺産として残されている。

親子不知1

親不知ICから数ヶ所の覆道を通り、風波洞門を抜けてすぐ右側に「親不知」の案内標識が現れる。
すぐ先にはトンネルも有り見通しが悪い場所なので注意。

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駐車場は10台ほどが停められるスペースが有り、トイレも設けられている。
駐車場の所から更に坂を上がって行ける道があるが、その先は遊歩道になっていて車は通行止めである。

親不知コミュニティロードの案内図
ここは奥の細道に描かれている景勝地で、その保護を目的として国の名勝に指定されているそうです。
(クリックで地図が拡大します)

親子不知5

親不知コミュニティロードへは観光ホテル前の坂を上がって行きます。
ちなみに駐車場の奥にも階段が設けられています。

親子不知6

カーブを曲がった所で車止めが設置されてあり、その先に展望台が設けられているのが見えます。

親子不知7

日本海に突き出す様に設けられている展望台
展望台からは日本海と親不知海岸が一望出来ます。

親子不知8

生憎の天気で霞がかってしまっているのが残念であるが、親不知海岸を眺める事が出来た。
街道が出来る前は、この険しい海岸沿いを歩いていたという。

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展望台の壁には親不知海岸を模した模型が作られており、この海岸がどれほど困難な道だったかを物語っていました。
展望台からは残念ながら下の方まで覗き見る事が出来なかったので、模型での説明は大変ありがたいですね。

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展望台の横に立っている銅像
ウォルター・ウェストンというイギリス人の宣教師で、登山家でもあったそうで、近代登山の発展に大きく貢献した人物との事です。

親子不知12

展望台から更に続く遊歩道
国道8号線のトンネルが開通するまでは街道としてこの道が使われていたそうです。
歩いて行くと最終的には8号線の天険トンネル出口側に行きつきます。

親子不知13

展望台から90mほど遊歩道を歩いて行った所の岩壁に文字が彫られている。
「如砥如矢(とのごとく、やのごとし)」砥石の様に滑らかで矢のように真っ直ぐであるという意味で、街道工事の立役者を敬う言葉と言われているそうです。
他にも「天下の険」など周辺にいくつも刻まれています。

親子不知14

ここから先は残念ながら冬期間通行止めとなっていました。
(閉鎖期間は12月~3月)
案内図によると、この先はレンガトンネルを通って戻って来るコースになっていましたが今回は諦めて見送りです。

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レンガトンネルは通り抜け出来ませんでしたが、駐車場奥から続く遊歩道を下りて行くとレンガトンネルを見学する事が可能です。

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遊歩道には砂利が敷かれて整備されていますが、雨が降った後等は少し滑りやすくなっているので注意が必要。
途中に傾斜のキツイ部分もあります。

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駐車場からおよそ300mほどでレンガトンネル(旧親不知トンネル)に到着。
1912年に開通し1965年(昭和40年)までの53年間使われていたそうで、レンガトンネルとしては保存状態が良い大変貴重な土木遺産になるそうです。

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トンネルは全長約670mあり、照明設備があるようなんですがほとんど真っ暗闇です。入口にあるテーブルに懐中電灯が用意されていましたが、電池が無いのか光りが弱いので使い物になりませんでした。
※トンネルを歩く場合は懐中電灯を持参した方が良さそうです。

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レンガトンネルの向かい側も旧鉄道の名残が有りますが、沢を挟んでいる事も有り立入禁止になっています。
(屋根部分が一部崩落して土砂が積もっていますので大変危険です)

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遊歩道はさらに海岸まで続いて行きます。
下の海岸は、有名な歌人”松尾芭蕉”も歩いたという天下無双の難所の親不知海岸になります。

親子不知23

海岸まで下りて行き、来た道を見上げるとこの様になっています。
上の道路からの高低差はなんと80mになるようです。

親子不知24

そしてこれが親不知海岸です。
この日は特に荒波になっているような気がします。

親子不知25

この海岸際を昔の人は命がけで往来していたとは、なんて過酷な旅だったのだろうか。
良く見ると岩に階段の一部分が残って見える。
もしかして昔の名残なのだろうか・・・謎である。


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