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川口遺跡風景林

( 分類:史跡・自然保護公園 )


◇ 訪問日 ◇
2019年09月06日
◇ 住 所 ◇
北海道天塩郡天塩町字川口
稚内市街から国道40号線を通り、国道232号線を経由して、およそ70km。
◇ 駐車場 ◇
有り 大型車4台、乗用車16台(無料)
(※南側入口駐車場)
◇ 備 考 ◇
[入場料]
・無料
[開放期間]
・5月1日~10月31日(冬期間閉鎖)
[開放時間]
・早朝から日没まで

川口遺跡風景林1

天塩川沿いを通る道道106号線に川口遺跡風景林の駐車場がある。そこは一見何もないただの広場にしか見えない。たぶん、ここが自然公園になっていて遺跡があると知っていないと、普通に素通りしてしまいそうな、そんな場所である。

川口遺跡風景林2

駐車場はこんな感じの場所。
自然公園の入口らしき所が見えて、案内図や看板がいくつか立っているのみで、駐車場は白線もほとんど消えかけているような所である。ちなみに駐車場は北側と南側それぞれにあり、ここは南側の駐車場になる。

川口遺跡風景林3

川口遺跡についての説明が書かれた看板が立っている。
詳しくは読んで欲しいが、要約すると、砂丘林の中には230基もの遺跡群が有り、その年代は3、4世紀から8世紀頃の物だろうと推測されているようだ。

川口遺跡の看板の横に、自然公園の案内図と遊歩道の入口が有る。案内図がかなり大雑把で、最初北側からスタートしようと探して見たのだが、案内図と実際の地形が一致せず迷ってしまい、北側入口が見つけられなかった。

川口遺跡風景林6

南側入口から遊歩道に入って間も無く分かれ道が現れる。真っ直ぐ行くと 55mで天塩川、右に曲がると川口遺跡になるようだ。

川口遺跡風景林7 川口遺跡風景林8

真っ直ぐ行って見ると、森を抜けて天塩川が見えて来る。その道は川岸まで続いていた。とても広い川ですぐそこが海だったので、最初ここも海かと思って地図を確認したら、一応川になっていた。海との境目が微妙な感じではあるが。

来た道を戻り、こんどは川口遺跡の方へ進んでみる。遺跡までは25mほどで到着、思ったより近い所に遺跡があった。

川口遺跡風景林11

遺跡事態は復元された代表的な竪穴式住居で、扉が開いていて中を見学する事が出来るようになっている。来た時から扉が開きっぱなしだったので、もしも中にヒグマでも入り込んでいたらどうしよかとヒヤヒヤしながら覗き込んでみた。

中を覗き込むと、最初真っ暗だった小屋の中に明かりが点灯して明るくなった。人が来たらセンサーで明かりが点く仕掛けになっていたようだ。何気に親切設計だなと感心。思ったより中は広かった。

川口遺跡風景林13

外見は屋根が低い小屋に見えたが、中は地面が掘り下げられていて、腰を曲げなくても十分に立っていられるほどの天井高さがある。そして出入口には木を組んだ階段が設置されていた。これが竪穴式住居である。

川口遺跡風景林14

自然公園内には、いたる所に「竪穴遺跡」と書かれた標識が立っているのだが、笹が生い茂ってしまっているので、少し窪んでいるなと思えるくらいでほとんど分からない。

川口遺跡風景林15

竪穴住居から遊歩道を奥に進んで行くとまた道が分かれる。真っ直ぐ行くと新四国霊場と呼ばれる場所、左は北側出口へと続く道になる。北海道なのに新四国霊場とは何だろうと思い真っ直ぐ行って見る事にする。

川口遺跡風景林16 川口遺跡風景林17

奥に進んでみると、何やら仏像と小さな小屋が見えて来た。その小屋の向こうには、さらに何体かの仏像がある。狭い敷地で簡素に作られた札所(19~23番)である。遊歩道を通らなくても道路から直接来れるように小道も作られていた。

川口遺跡風景林18 川口遺跡風景林21

分かれ道の所に戻り、再び北側出口を目指してしばらく進んで行くと、森を抜けて天塩川の川岸にたどり着いた。遊歩道は川岸沿いに続いている。

川口遺跡風景林22 川口遺跡風景林23

奥に進んで行くと、少し広くなっていてベンチも親切に置かれた「休息広場」と書かれた標識が立つ場所に出る。実は途中の道のりを少し省略しているのだが、この場所と同じような広場をもう1つ通り過ぎて来ている。広場を過ぎると遊歩道は再び森の中へと続いていた。

再び森の中に入って時間にして2分位なんだが、実に長く感じる道のりを歩いて行くと、ついに「北側出口」と書かれた標識が現れる。やっと出口か~っと標識を良く見ると「非常出口」の文字、そしてその左下の小さな標識には消えかけた文字で「北側出口まで363m」と・・・

川口遺跡風景林27

気を取り直して北側出口の方へと歩みを進めると2つ目の竪穴住居を発見。早速中を覗いて見たのだが電気が点かず真っ暗闇。ここは残念ながら中を見る事が出来ませんでした。センサーが壊れているのだろうか、それとも照明設備をここには設けていないのか、それは不明である。

川口遺跡風景林28

竪穴住居を通り過ぎて間も無く、奥の方に今度は本当に出口らしき景色が見えて来た。

川口遺跡風景林29

ついに北側出口に到着。途中寄り道をしていたとはいえ、なんだかんだでここまで1時間近くも掛かってしまっていた。

川口遺跡風景林30

南側入口の駐車場へ戻るのに、遊歩道を再び戻るのもさすがに大変なので、道路に出て戻ることにした。北側出口前のこの農道のような道を進んで行けば道路に出る事が出来たのだが、ほとんど私有地の中を通り抜けているような道で、落ち着いて歩けなかった。

川口遺跡風景林31

結果的に北側入口(出口)の場所が分かったので一応説明すると。南側入口前の道道106号線を北に400mほど進むと、斜めに入る砂利道がある。目印は清水農園の標識がある所だ。

川口遺跡風景林32

道なりに進んで行き、途中民家の横を通り過ぎておよそ500mほど行くと、先ほどの北側入口(出口)に到着する。


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