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龍王峡

( 分類:景勝地 )


◇ 訪問日 ◇
2020年06月20日
◇ 住 所 ◇
栃木県日光市藤原1357
今市IC(日光宇都宮道路)から国道121号線を通り、およそ19.4km。
◇ 駐車場 ◇
有り 大型車23台、乗用車100台(無料)
◇ 備 考 ◇
鬼怒川沿いを散策する自然探勝路
コースは4種類
 1.むささび橋巡回コース 約3km
 2.起点から白岩まで 約2km
 3.白岩半島を経て浜小橋まで 約3km
 4.川治温泉岩風呂まで 約6km
※クマに注意!クマ除けの鈴を身に着けましょう

龍王峡1

国道121号線沿いにある龍王峡は、鬼怒川温泉と川治温泉の間約3kmに渡る自然豊かな遊歩道と、清涼感溢れる滝やエメラルドグリーンの鬼怒川が流れる景観が豊富な所です。

龍王峡2

龍王峡の入口に設けられた駐車場
周辺には食事処等もあり休日には多くの観光客が訪れて来ます。

龍王峡3

駐車場は大きく分けて2ヶ所あり、鬼怒川温泉の方から来て最初に現れる市営駐車場と、その先の信号を過ぎた所にも同じく市営の駐車場が設けられています。
どちらも無料の駐車場なのでありがたい。

龍王峡4

駐車場の一角には会津鬼怒川線「龍王峡」駅もあります。
JRから東武日光線に乗り継ぎ、下今市駅から東武鬼怒川線(直通 会津鬼怒川線)と乗り継いで来て訪れることも出来ます。

龍王峡5 龍王峡5R

気になる周辺のハイキングマップがこちら。
時間と体力に余裕があるならば、お勧めするのが”むささび橋巡回コース”
鬼怒川を挟んで”むささび橋”で折り返して戻る約3kmの周遊コースになります。

龍王峡6

今回紹介するのは
お勧めの”むささび橋巡回コース”
コースのスタート地点となる遊歩道入口は、ずらりと建ち並ぶ食事処兼お土産屋の前を通り奥まで行きます。

龍王峡7

遊歩道の入口はこの鳥居になります。
最初の駐車場からなら店の前を通らなくても直接来れますが、トイレは龍王峡駅付近にしか無く、この先には無いので御注意。

龍王峡8

鳥居をくぐって行くと遊歩道はお店の裏手側を通り渓谷の方へと続いて行きます。
ちなみにこの裏手側からお店に入る事も出来ますので、帰り際などお店に寄り易いです。

龍王峡9 龍王峡10

お店の裏手側を過ぎると遊歩道は一気に下り階段が続きます。
先に言ってしまうと、一周して戻って来るとこの階段をまた上がって来る事になりますので覚悟を決めて進みましょう。
階段を降り切った所には優雅な滝が待っております。

優雅に流れ落ちるこの滝は「虹見の滝」
龍王峡の見所の1つで、晴れた日に太陽の光が当たると、綺麗な虹が架かって見られるという人気の滝です。

龍王峡12

虹見の滝の正面にある崖っぷちに祀られているのが「五龍王神社」
伊の原地域(現在の鬼怒川温泉、川治温泉?)の守護神としてこの場所に祀られたそうです。

龍王峡13

神社の裏手からは、清涼と流れる鬼怒川とそこに架かる虹見橋が眺められます。
付近に河原の方へ降りて行けそうな道がありましたが、この時は立入禁止になっていました。

龍王峡14

虹見の滝を迂回するように続く遊歩道を歩いて行くと、神社の裏手に見えた虹見橋へ行く事が出来ます。

龍王峡15

虹見橋に向かう途中に分かれ道が有ります。
”むささび橋巡回コース”はここを起点にして左へ行けば時計回り、右へ行けば反時計回りの散策となり、再びここへ戻って来ます。

龍王峡16 龍王峡17

分かれ道を左に行くと虹見橋です。
この橋から眺める渓谷美がとても素晴らしく、多くの観光客がこの橋までやってきて渓谷を背景にして記念写真を撮っていました。

龍王峡18

虹見橋から眺めた渓谷がこちら
両岸の岩壁は流紋岩から形成されており、白っぽくなっている事からこの辺りを別名「白龍峡」とも呼んでいるそうです。

龍王峡19

橋の反対側の景観がこちら
左に見える滝が虹見の滝で、その崖の上に見える建物が五龍王神社です。

龍王峡20 龍王峡21

橋を渡り切ると”自然探究路”と呼ばれる遊歩道が続いて行きます。
遊歩道と言っても、ここから先は自然の地形を残した山道になるので、歩き易い靴で行く事をお薦めします。

龍王峡22 龍王峡23

自然探究路では様々な自然の動植物が見られますが
その一つに「モリアオガエル」がいます。
木の上で生活をするという珍しいカエルで、5~7月に水辺の樹木や草むらに白い泡状の卵塊を産み付けます。

龍王峡24

自然探究路のほとんどは地面なので、雨が降ってぬかるむ場所もありますが、その地形上常にぬかるむ様な場所には、しっかりと木道が整備されています。

龍王峡25

そして辿り着いたのが折り返し地点となる「むささび橋」
公式ホームページでは、この橋からの眺めがこの渓谷でのハイライトだと紹介しております。

龍王峡26

橋から眺める期待の景色がこちら。
この辺りから両岸の岩の形質が青っぽく変わっていき、別名を青龍峡と呼ばれているそうです。
感じ方は人それぞれなので、この景色は是非一度自分の目で眺めて見て頂きたい。

龍王峡27

むささび橋を渡った所に茶屋があり、東屋もあるのでここで一旦休憩出来ます。
茶屋にはお茶やジュースに缶コーヒーが売っていますが、他にもビールに日本酒といった酒類に加え、なんと栄養ドリンクも売っています。
中々多種多様な茶屋であります。

龍王峡28

遊歩道の入口にも実は注意看板が立っていましたが、この辺りはツキノワグマの生息地の様です。
観光客が多くいる場所でも、クマはヒョッコリと現れる事もあるので御注意。
熊鈴などを身に着けて用心致しましょう。

龍王峡29

茶屋から先は、川治温泉(白岩)の方に続くコースと虹見橋の方に戻るコースに分かれています。
今回は虹見橋の方に戻るコースで帰路に向かいます。

龍王峡30 龍王峡31

時期が合えば途中にはミズバショウが群生する湿地が有り鑑賞も出来ますが、後は森林浴をしながらのハイキングといった所になります。
途中いくつか分かれ道があり進む方向を迷いそうですが、標識に従って進んで行くと最後に見所となる「竪琴の滝」に辿り着きます。

龍王峡32 龍王峡33

「竪琴の滝」の標識を左に少し入って行くと、こじんまりとした展望所が設けられています。
説明板がある辺りから覗き込んで見ると、奥まった所で流れる滝が望めました。

龍王峡34

説明によると、まるで竪琴の弦のように水が幾筋にも分かれて流れ落ちている姿から「竪琴の滝」と呼ばれた様です。
落差5mと小さい滝ながら、優雅に流れる姿は見る価値があるかと思います。


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