宝珠山 立石寺（山寺）

県道19号線沿いにある山寺駐車場
近辺には他にもいくつか駐車場がありますが、収容台数が一番多く、また広い通りにあるので一番入りやすい駐車場です。

入口には500台が停められると書いてありましたが、舗装されている部分だけで言うとせいぜい250台です。
残りの半分は舗装されていない部分に停めるのかもしれません。

駐車場からは県道19号線を横断して、脇道の狭い通りを歩いて行きます。
通りには土産屋さんや食事処などのお店がいくつも並んでいます。

通りの途中や、奥に進んだ所にも駐車場があるため、狭い通りを車が何台も行き交いますので通行には御注意。
山寺駐車場からおよそ600ｍほどで、山寺の登山口に到着です。

石段を上がりきると最初に訪れる場所が根本中堂という御堂。
1356年に再建された古い御堂で重要文化財に指定されています。

根本中堂の前を左に折れて行くと、石の鳥居の手前に水子供養の地蔵尊が並んでいます。

石の鳥居をくぐると、そこは日枝神社になります。
その向かい側には樹齢千年以上と伝えられる日枝神社の御神木、大イチョウがあります。

日枝神社のお隣には、こけし塚が建っています。
奥に見える建物は御神輿殿。
ここには三基の御神輿が納められているそうです。

宝物殿の前を通り過ぎ売店が並ぶ広場まで来ると、いよいよここからが山寺の登山口となる山門が見えて来ます。
この山門で入山料を納め、奥之院がある山頂を目指して行きます。

この広場に山寺の案内マップが立っていました。
全て周る事は出来ませんが多くの御堂がこの山中に建っています。
（写真をクリックすると拡大します。）

山門をくぐり抜けて行くと、まずは緩やかな坂を歩いて行きます。
石段を上がり始めたら、ここからしばらくは石段がひたすら続きますので覚悟しましょう。

途中で頭上を見上げると、そこには断崖絶壁が連なっており、その断崖の上へと続く参道も狭く傾斜がきつくなって行きます。

四寸道と呼ばれる参道を上って行くと、途中には松尾芭蕉の奥の細道の俳句で有名な”せみ塚”があり、阿弥陀如来の姿が浮かび上がって見えるという弥陀洞と呼ばれる場所を経由して行きます。

山の中腹ぐらいまで来ると現れたのが仁王門。
1848年再建されたそうで、左右には仁王尊像が納められています。

仁王門で一息入れてから、まだまだ続く石段を上がって行く。
性相院と呼ばれる建物の所まで上がって来ると道が分かれ、奥の階段を上がって行くと奥之院の方へ行きます。

性相院から道が分かれ、石畳の坂を上がって行った所に見える御堂が開山堂。
その御堂の隣、岩の上に建つ小さな赤い御堂が納経堂となる。
納経堂は有形文化財にも指定され、山内で最も古い建物になるそうです。

開山堂の正面の通りにはお地蔵様が沢山並んでいます。
そこに立つ看板には五大堂の事も書かれていますが、その五大堂は開山堂の脇から岩山を上がって行った上にあり、絶景が眺められる展望台になっています。

また対岸の山の斜面には、他にも胎内堂や釈迦堂といった御堂が有り遠目に眺めて見えますが、残念ながら一般は立入禁止になっていて行く事が出来ません。

金乗院の横を通り過ぎ、更に石段を上がって行くとこんな所に売店がある。
奥之院まではあと少しといった所ですが、歩き疲れたのか多くの方がここで休憩しています。

売店の横から更に石段を上がっていった所にあるのが中性院。
ここには”おびんずるさま”という撫で佛があり、佛を撫でると病気を治し、病気を寄せ付けないという御利益があるそうです。

最後の石段を上がり奥之院へ行く手前から少し寄り道をして行く。
こちらには華蔵院があり、そこには重要文化財に指定されている三重小塔が保存されています。（残念ながら中は良く見えないですが）

そして最後に奥之院を参拝して行きます。
正面の最初に見える建物は、実は大仏殿で中には像高5ｍになる金色の阿弥陀如来が安置されています。

奥之院はその右隣で、多くの方が参拝の順番待ちをしていました。
ここまでお疲れ様です！