熊野古道 馬越峠
( 分類:世界遺産 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2021年05月02日
- ◇ 住 所 ◇
- 三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀字馬越
海山IC(紀勢自動車道)から国道42号線を通り、およそ3.2km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 普通車8台程度のスペース(無料)
馬越峠北側駐車場 - ◇ 備 考 ◇
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熊野古道とは、熊野三山に向かう巡礼の道の総称。
(熊野三山:熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3社と那智山青岸渡寺の1寺)
馬越峠は伊勢路の中でも特に石畳が美しく、いくつもの史跡が残り、世界遺産にも登録されている。
天狗倉山へのハイキングコースも整備されている。
国道42号線沿いに設けられている熊野古道 馬越峠(北側)駐車場
ここは近くに道の駅「海山」がありアクセスのし易さからも、すぐに満車になってしまう駐車場。
※写真は朝6:30頃に訪れました。
馬越峠の登り口は駐車場のすぐ横
その脇にはバス停の標識も見える。
階段状の石畳を上がって行くと、やがて山奥に向かって道が折れて行き、階段状から平坦な道へと変わる。
道の途中にはこんな標識が立っている。
この標識は世界遺産の登録区間を表しているそうで、100m置きに設置され、馬越峠では22本立っている様です。
石畳の道で平坦になっていると言っても、実際には岩がゴツゴツしていて、歩き辛い部分もある。
なので最低限歩き易い運動靴等で歩くのが望ましい。
場所によって、石畳が無くなったのか地面がむき出しになっている所もある。
ちょうど馬越峠の№04地点に、夜泣き地蔵尊が祀られている。
よく見ると祀られているのは自然石です。
明治まではちゃんとお地蔵様が祀られていたそうですが...
夜泣き地蔵尊から少し歩いた所にある見所その2
一枚岩の石橋と石畳の道。
他にも、何を思いながら積んだのだろうかという石積みがあったりします。
さらに300mほど歩いた所で別の林道と交差する。
林道脇に少し広くなっている所があり、そこに木製のベンチが設置されていたので、そこで小休憩。
目の前は伐採され、植林されて間もないので見通しが良くて眺めが良い。
林道と交差する分かれ道には標識がしっかりと立っている。
峠までは残り540mになる。
分かれ道から間もなくして石畳も無くなり、山道をひたすら13分ほど歩くと、ようやく馬越峠に到着。
馬越峠の標識と共に、可涼園桃乙句碑が立てられている。
※可涼園桃乙とは、近江国(滋賀県)の俳人との事
今回は三つ目の天狗倉山を目指し、句碑の横から続く登山道を歩いて行く。
そして登山道は一気に急勾配に変わって行く。
峠から天狗倉山頂まで約30分、標高差はおよそ200mと書かれていたが、登山道の傾斜は半端なく斜面を真っ直ぐに登って行く感じである。
峠から26分ほど歩いた所で分かれ道。
どちらも行先は山頂だが、北ルートと南ルートに分かれる。
そしてここは北ルートを選んでみた。
が、登山道の難度がさらに上がってしまった。
険しい斜面を登って行くと、頭上には大きな巨岩が姿を現す。
後に分かるが、この巨岩の上が目指す山頂だ!
ようやく登り切ると巨岩の横に到着する。
そして更に巨岩の上へと延びる鉄の梯子がそこに設置されていた。
鉄梯子の奥側にはレンガ造りの小さなお堂も祀られています。
小さなお堂から左側の岩を恐る恐る登って見ると、そこには町を見下ろす絶景が広がりました。
岩の上にある円盤は尾鷲トレイルを記した簡易地図と方角が書かれている。
岩の上から眺めた周辺の景色
見えているのは尾鷲湾と尾鷲の街並みである。
今度は鉄梯子を登って巨岩の上へ行って見る。
梯子はしっかりと岩に固定されているとはいえ少し怖い。
岩の上は思っていたよりも広く、5~6人が登っても問題ないくらいの広さ。
岩の一番高い所には山頂の標識が置かれていた。
馬越峠の分かれ道から私の足で約35分、景色がとても良い場所なので体力と時間に余裕があれば、是非立ち寄って見て欲しい場所である。