熊野古道と熊野那智大社
( 分類:神社 )
- ◇ 訪問日 ◇
- 2021年05月03日
- ◇ 住 所 ◇
- 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
熊野大泊IC(熊野尾鷲道路)から国道42号線(那智勝浦新宮道路)を通り、那智勝浦ICから県道46号線(県道43号線)へ、総距離およそ42.0km。 - ◇ 駐車場 ◇
- 有り 大型車6台、普通車90台(無料)
大門坂駐車場 - ◇ 備 考 ◇
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世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つで、
熊野三山の一社。
(熊野三山:熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3社と那智山青岸渡寺の1寺)
そして、その熊野那智大社へと祈願する参詣者たちが歩いた熊野古道「大門坂」
その中で代表的な駐車場はこの大門坂駐車場
熊野古道 大門坂を散策しながら熊野那智大社を目指したいならば、ここを利用すると良い。
駐車場から山側に向かって250mほど歩いて行くと左側に大門坂と記された石碑が見えて来る。
この左側の道が熊野古道 大門坂の始まりです。
大門坂を歩き始めて180mほどで石の鳥居と朱色の振ヶ瀬橋が現れる。
この橋を渡ると、間もなくして石畳が続く熊野古道が始まります。
振ヶ瀬橋の手前にも周辺案内図が掲げられていた。
那智大社は現在地から約1.2km、人によって感じ方に違いはあるが登り坂がひたすら続くので割とキツイ。
夫婦杉を過ぎてからは苔生した石畳と、その両側に樹林帯が続いて行く。
時々樹林帯の隙間から光が差し込み石畳を照らし出す事もある。
この石畳は那智大社までの道のりで約640mにおよぶそうで、当時の面影を強く残しているのが特徴である。
石段を登りきった所に広場がある。
少ないがベンチもあるので、一休憩してから正面の道を右の方から回って行くと大駐車場の横に出る。
大駐車場を背にして右手に進むと参道入口の標識がある。
那智大社は山の上だけに、まだまだ階段が続きます。
階段を上がり切った突き当りに周辺案内図が。
距離感のつかめない図だが、那智大社まであと少しのところ。
道標を頼りに歩き進め、次々に現れる石段をゆっくり上がって行くと、ようやく一ノ鳥居に到着。
そして休む間もなく長い石段がさらに続く
どこまでも続く石段を一歩ずつ上がって行くと、やがて二ノ鳥居にたどり着く。
そして二ノ鳥居をくぐり抜けると、ついに熊野那智大社に到着!
写真の建物は那智大社の礼殿である。
礼殿の横に立つ巨木は御神木として祀られている推定樹齢850年の大樟(くす)で、高さは27m、幹回りは8.5mあるそうです。
御神木の内部が空洞化しており、胎内くぐりとして中を通り抜ける事が出来る。
通り抜ける際には護摩木(300円)もしくは絵馬(500円)を持ってお進みくださいとの事。
隣に移ってこちらは那智山青岸渡寺
こちらも古い歴史があり、西国三十三所の観音霊場の第一番札所になる。
那智山青岸渡寺の正面側にも長い階段の参道があり、その階段の先に山門が建っている。
山門の後ろ側で狛犬が参道を見守り
正面に回ると仁王像がにらみを利かせていた。
山門から北の方へ向かって歩いて行くと見えて来るのがこの三重の塔
その隣に見えるのが那智の滝である。
三重の塔は中を見学する事ができ、最上階は展望所にもなっている。
拝観料は高校生以上300円、小・中学生200円となっている。
各階では、それぞれの壁一面に仏教の壁画が描かれています。
壁一面に描かれた仏教の壁画
天井にも様々な文様が描かれている。
最上階まで上がって来ると外を眺められる展望所になっている。
展望所は塔の外周を回れるようになっていて、那智の滝も遠く眺められる。
見る位置によっては滝壺まではっきりと見える。
那智大社まで来たのならば、やっぱり那智の滝も近くで見てみたい
三重の塔から少し距離があるが、坂を下って行き飛瀧神社を目指す。
鳥居をくぐり石段を下りて行くと、那智の滝の目の前が飛瀧神社になっている。
飛瀧神社は那智大社の別宮で、那智の滝を御神体として祀っているそうです。
石段を下りたすぐ脇に置かれた光ヶ峯遙拝石
一回なでると縁結び、二回なでると金運UP、三回なでて厄除けの御利益があるそうです。
滝の正面間近にはさらに拝所舞台が設けられていて、こちらの入口から参拝料を払い入場する事が出来る。
参拝料は大人300円、小中学生200円
拝所舞台へ向かう途中には、延命長寿のお滝水が湧いている。
滝壺には不老不死の仙薬が沈められているとされており、この水を飲むと長生きが出来ると言い伝えられているとか。
拝所舞台から眺めた那智の滝
間近から見上げ眺められる滝は迫力があり、風向きによっては水飛沫を感じる事もある。
この滝は、熊野那智大社とセットで是非見学して頂きたい。