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史跡 二本松城(霞ヶ城)跡

( 分類:史跡・城 )


◇ 訪問日 ◇
2020年07月19日
◇ 住 所 ◇
福島県二本松市郭内3-232
二本松IC(東北道)から県道355号線を通り、若宮交差点から新丁坂を通る、総距離およそ1.8km。
◇ 駐車場 ◇
有り 普通車100台以上(無料)
※第1駐車他いくつか駐車場有り、大型も可。
◇ 備 考 ◇
日本100名城の1つに選定された名城(城址)
例年7月中旬頃になると公園内でアジサイの見頃を迎える。
また、日本の桜100選にも選ばれている桜の名所でもある。

二本松城跡1

日本100名城の1つに選ばれた二本松城。
実は二本松城には二つ名が有り「霞ヶ城」とも呼ばれています。
二本松城跡がある公園は「霞ヶ城公園」と呼ばれており、周辺の案内標識も霞ヶ城公園で案内しているので御注意下さい。

二本松城跡2

案内が少し分かり辛く、1本路地裏に入った所に駐車場があるので迷いやすいですが、なんとか駐車場を見つけると写真のような場所に辿り着きます。
(※ここ以外にも、いくつか駐車場が設けられています。)

「霞ヶ城公園」の案内図がこちら
国指定の史跡名としては「二本松城跡」ですが、ここは霞ヶ城公園になります。
(写真をクリックすると地図が拡大します)

二本松城跡4 二本松城跡5

公園の正面入口から入ると真っ先に目に入るのが「二本松少年隊」の群像。
話によると、戊辰戦争の最中、出陣によってガラ空きとなった二本松城を守るべく立ち上がった少年達が、果敢に戦う雄姿を残した像になるそうです。

二本松城跡6 二本松城跡7

二本松少年隊の群像を通り過ぎ左の方へ歩いて行くと、石段を上がり見えて来るのが箕輪門。
戊辰戦争によって一度焼失してしまったが、昭和57年(1982年)に再建されたそうです。

二本松城跡8 二本松城跡9

箕輪門をくぐり抜けて左の石垣の上を見ると、とても立派な松の木が見えます。
これらはアカマツの古木群で樹齢350年を超えるそうです。

二本松城跡10

箕輪門周辺の様子
この辺りまでは二本松城が立派な城だった事を思わせてくれます。

二本松城跡11 二本松城跡12

石垣に沿って奥へと進み石段を上がると、殺風景な広場が見えて来ます。
ここは三ノ丸下段と呼ばれる場所ですが、毎年10月から11月下旬に、菊の祭典が開催され「二本松の菊人形」がこの場所に飾られ展示されるそうです。

二本松城跡13 二本松城跡14

城内の散策路の様子
遊歩道がしっかりと整備されており、緑が多く森林浴をしながら散策できます。

二本松城跡15 二本松城跡16

本丸跡を目指して石段を上がって行くと、アジサイの花がチラホラと見え始めたかと思えば、更に上がるとそれが群生に変わります。

二本松城跡17 二本松城跡18

例年6月下旬頃から咲き始めて、7月中旬頃に見頃を迎えるそうで、偶然ですがそんな時期に訪れる事が出来ました。

二本松城跡19 二本松城跡20

ちょうど公園の中央辺りの小路にアジサイが群生しており、案内図には書かれていませんが、ここはまさにアジサイロードを形成している小路でした。

二本松城跡21 二本松城跡22

アジサイロードを抜けて本丸跡を目指していくと、途中に「日影の井戸」と呼ばれる井戸がありました。
「日本の三井」と称される内の1つで、他には千葉県の「月影の井」、神奈川県の「星影の井」があるそうです。

二本松城跡23 二本松城跡24

「日影の井戸」の横を通り抜けて石段をさらに上がって行くと、開けた場所に立派な石垣が見えて来ます。
この石垣が本丸跡になります。

本丸跡の平面図です。
山の山頂に造られており、思ったより広くないなという印象です。
(写真をクリックすると拡大します)

二本松城跡26

手前が「桝形虎口」と呼ばれる場所で、その奥の高台が「東櫓台」
下から桝形虎口を通って本丸跡に上がって来ます。

二本松城跡27 二本松城跡28

本丸跡の様子がこちらの写真
当時はここに立派な建物が建っていたのであろうと想像しますが、現在は見晴らしの良い展望台となっており、二本松市を一望できます。

二本松城跡29 二本松城跡30

本丸跡の一角に復元された天守台と、そこからの眺めです。
ちなみに、この辺りの石垣が復元されたのは1995年(平成7年)になるそうで、調査を実施してから復元されるまでに4年間ほどの歳月を要したそうです。

二本松城跡31 二本松城跡32

本丸跡周辺の石垣の様子です。
現代では失われつつある職人技の凄さをこの石垣が物語っています。

二本松城跡33

その他、霞ヶ城公園の見所をいくつか紹介して行きます。
園内で優雅に流れる「洗心滝」すぐそばに東屋も設けられています。

二本松城跡34 二本松城跡35

木々に囲まれた丘陵にポツンと建っている「丹羽神社」
歴代藩主の丹羽家が祀られているそうです。

二本松城跡36

二本松市指定天然記念物「霞ヶ城の傘松」
推定樹齢約300年と言われるアカマツの巨木で、東西に約14mの傘状に幹が広がっている。

二本松城跡37

県指定文化財「洗心亭」
城内に唯一残っている江戸時代の建造物で、元は「墨絵の御茶屋」と呼ばれていたと言われている茶亭だそうです。


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