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あだたら渓谷自然遊歩道

( 分類:景勝地 )


◇ 訪問日 ◇
2020年11月07日
◇ 住 所 ◇
福島県二本松市塩沢奥岳
二本松IC(東北道)から国道459号線、県道386号線と通り、総距離およそ14.6km。
◇ 駐車場 ◇
有り 普通車およそ1500台(無料)
あだたら高原スキー場駐車場
◇ 備 考 ◇
安達太良山を源流とする原瀬川の支流、烏川に沿って整備された約1kmの自然遊歩道。
ふくしまの遊歩道50選の1つに選ばれ、魚止滝や昇竜滝、平滑の床等いくつもの自然の渓谷美を楽しめる。
安達太良山登山道と平行に通るため、登山の行き帰りに立ち寄る事も出来る。

あだたら渓谷1

ここは、あだたら高原スキー場の駐車場
スキー場の駐車場だけあってかなり広い。
オフシーズン中は主に登山者の駐車場になっています。

あだたら渓谷2

スキー場の方へ歩いて行くと登山口の標識が立っています。
この標識から正面の方向が登山道になっていて、あだたら渓谷自然遊歩道はその登山道の途中で分かれて行きます。

あだたら渓谷3

ちなみにスキー場だけあって立派なレストハウスもあります。
オフシーズン中でも登山客で賑わう場所なので年中営業しています。

あだたら渓谷4 あだたら渓谷5

レストハウスの中は、トイレと自販機が設置された休憩所があり、一段上がった場所にレストランが設けられています。
登山関連グッズも販売していました。

あだたら渓谷6

中を見ると2階建ての造りに思えましたが、実は平屋のレストハウス
斜面に合わせて中は段差に建てられていました。

あだたら渓谷7 あだたら渓谷8

レストハウスと隣接した場所にロープウェイもあります。
こちらは登山用に設けられたようで冬期間は運休しています。

あだたら渓谷9

ちなみに山頂側はこのようになっています。
中には無料の休憩スペースも有り、景色を楽しみながら休憩する事が出来ます。

あだたら渓谷10 あだたら渓谷11

登山道の入口付近には日帰り温泉施設「奥岳の湯」があります。
登山して疲れた体を癒すのに、とても便利です。
料金は大人650円、子供450円

あだたら渓谷12 あだたら渓谷13

登山道は「奥岳の湯」の前を通り抜けて行きます。
100mほど歩くと右側に分かれ道があり、”あだたら渓谷自然遊歩道”の案内標識が有るので、ここへ入って行きます。

あだたら渓谷14 あだたら渓谷15

道は急に狭くなり、ここから全長約1kmの自然遊歩道が続きます。
歩き始めて最初に現れるのは「滝見橋」

あだたら渓谷16 あだたら渓谷17

滝見橋からは少し遠目ですが川の上流に”二階滝”と呼ばれる滝が眺められます。
橋を渡り、遊歩道は川の右側を上流に向かって続いて行きます。

あだたら渓谷18

わりと厳しい階段状の道を登って行くと、次に現れたのが”魚止滝”
岩の隙間から流れ落ちる小さな滝と相まって、とても綺麗な滝です。

あだたら渓谷19

遊歩道は更に傾斜を登り、魚止滝の上に架かる”昇龍の橋”を渡って行きます。
橋の上流に見えるは”昇龍滝”、この辺りも素晴らしい景観です。

あだたら渓谷20 あだたら渓谷21

緩やかに登って行きS字を描くように再び”平滑の橋”を渡る。
橋の上流に流れるのは”平滑の床”、その背後には”千畳岩”がそびえ立ちます。

あだたら渓谷22 あだたら渓谷23

遊歩道も終盤になり”見返り橋”を渡って今度は”紅葉滝”が現れる。
幅広に岩石の上を滑り落ちるように流れている。

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紅葉滝を横目に見ながら川沿いに設けられた木道を歩いて行くと、間もなくして自然遊歩道の終点に着きます。

あだたら渓谷26

自然遊歩道の終点、あだたら登山道との合流地点に設置されている案内図。
登り斜面がけっこうきつかったので、初め登山道でここまで来てから逆回りで遊歩道を一巡しても良いかもしれません。

あだたら渓谷27

あだたら登山道合流部から見た自然遊歩道の入口。
左の橋を渡って行くと、安達太良山の山頂方面へ向かいます。

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ここからは安達太良山登山道を軽く紹介
先ほどの橋を渡ると旧道と馬車道と呼ばれる二通りのルートに分かれ、こちらは馬車道と呼ばれる道になります。

あだたら渓谷30 あだたら渓谷31

馬車道は、道としてはかなりの悪路で上り坂もそこそこ厳しいですが、実はこの道は”くろがね小屋”という山小屋までの運搬道にもなっています。
馬車道を歩き始めて1時間強で遠くにその”くろがね小屋”が見えて来ます。

あだたら渓谷32

こちらがその”くろがね小屋”
車が2台も止まっていて、その車で悪路を運搬して来るようです。

あだたら渓谷33

くろがね小屋周辺で温泉が湧いているそうですが、同時に火山性ガスも発生しており、昔通れたルートがその影響で封鎖されている様です。

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くろがね小屋から”峰の辻”を経由して鉄山方面と安達太良山方面の分岐点にまでやって来た。

あだたら渓谷36

この分岐点からの見晴しが素晴らしく、眼下には荒涼とした”沼ノ平”と呼ばれる火口跡が広がって見える。

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晴れている時の”沼ノ平”(別の日に撮影)
遠くには裏磐梯の秋元湖までが見える。

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いくつかの登山ルートが合流して来ますが、沼ノ平が見えれば安達太良山の山頂はあと少し。

あだたら渓谷40

岩山を回り込んで行くと「安達太良山」の標識が立つ場所に到着
その標識が立つ背後の岩山の上が山頂になります。

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標識を正面にして左側に回って行くと、1ヶ所梯子が掛けられている場所があり、そこから岩場の上へ登って行けます。

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そしてついに安達太良山山頂へ到着!
山頂は狭いながらも小さな祠がポツンと立っています。

あだたら渓谷44

標高1700mの安達太良山の標識
ロープウェイを利用すれば1時間半ほどでこれるようですが、利用せず自然遊歩道を経由して来たことも有り、約4時間半ほどかかりました。

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山の麓ではまだ雪が降っていませんでしたが、山頂付近まで来ると少し雪が積もっていてかなり寒いですが、360度の大パノラマの景色が素晴らしいです。
登山の醍醐味はこの景色にあると改めて感じました。


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